2008年6月入社
学術リテラシー事業部
WPO運営チーム所属
S.M.
入社の動機と配属
私は2008年に中途採用社員として入社しました。母校である早稲田大学に愛着があったことと、「企業」として当社が外部との繋がりが広いという印象を受けたことが入社のきっかけです。
現在は、学術リテラシー事業部WPO運営チームに所属しています。WPOとは「早稲田ポータルオフィス」の略称です。WPOは、早稲田大学の総合案内を担う施設で、例えば、学生証の再発行や遺失物・拾得物の問い合わせ、証明書の発行等の業務を集約して対応する窓口です。早稲田大学には各学術院に事務所がありますが、標準化できる業務は一つにまとめてWPOで対応しています。大学全体の業務を効率化することはもちろん、大学内における新規サービスの開発や、一緒に働いている学生スタッフとイベントを企画するなど、充実した環境で働いています。
仕事内容について
早稲田大学には、一般の方の生涯学習を支援する「早稲田大学エクステンションセンター」や、ビジネスパーソン向けの研修を提供する「WASEDA NEO 早稲田大学日本橋キャンパス」など、学生以外に広く学びを届ける施設があります。私はこれらの場所で、講座運営や講座企画を担当しました。その経験を積みノウハウを蓄積しながら、研修の講師としての仕事も担当するようになりました。分野としては、トップダウン型のリーダーシップではない、一人ひとりが主体的に動くことでチームを活性化させる理論(権限によらないリーダーシップ)に基づくコミュニケーションやマネジメントといった領域です。
企画や運営にとどまらずに、研修講師としてのキャリアをもつようになったきっかけは、日本橋キャンパスで提供する履修証明プログラムを受講したことです。リーダーシップ教育の第一人者である早稲田大学の日向野 幹也 先生がコーディネートする、合計120時間に及ぶプログラムでした。学生時代に早稲田大学で心理学を学んだこと、またオーケストラサークルで300人近い構成員の団長を務めた経験も、組織づくりやリーダーシップ論に興味をもった理由です。また、同僚と一緒に、社内でもこの理論・カルチャーを広めるべく研修を実施しています。学びを提供する現場にいたからこそ、こうして自分の強みとなる分野を見つけられたのだと思います。
やりがいを感じること
早稲田大学の学術院事務所への出向は2年ほどでしたが、大きな経験となりました。私の担当業務には、学生の履修登録や日常の相談対応、大学院生の論文に関する事務手続きなど、学生の日々の学びや研究に関わるあらゆることが含まれていました。外国人の学生も多いので、さまざまなバックグラウンドの学生に対応しました。今の学生の価値観や、何を求めていてどんな問題に直面しているのかなど、個々人と接することで知ることができたのはとても新鮮な経験でした。
また、大学職員としての立場で、学生や教員との向き合い方や連携の在り方などを経験できたことも成果です。それまでは、講座やイベント、学会などを通じて教員と接してきましたが、学術院事務所の職員として教員と協働していくことの重要性と可能性は、出向しなければわからなかったことです。この経験は、今の部署で窓口に来る学生に対しても活かせますし、職員の視点で業務課題を発見し、その解決にも役立てることができると思います。
この出向期間は、育児休暇から復帰した直後からの勤務でした。周囲の皆さんから様々に気遣っていただき、日々の子供の成長を一緒に見守っていただいたような感覚で、やりがいをもって仕事にも子育てにも集中できました。
今後の展望
大学の「成果」という観点では、教育や研究を通じて社会に貢献できることが重要だと私は考えています。その環境をよりよいものとするために、大学内における情報を整理し可視化して、課題を解決していくことは、ますます推進されていくべきことです。これが当社の、そして私の役割だと思うので、教育や研究の発展につながる環境づくりの支援をすることで、母校の発展に貢献できればと思います。
早稲田大学アカデミックソリューションは、知的好奇心が旺盛な人に合った場所だと思います。業務範囲は広いですが、どの職場においても各分野の最先端、最前線に触れ、私のように思いがけない学びを得て、自分の生活、さらには人生が豊かになるようなきっかけを得られるかもしれません。早稲田大学のアカデミックな学びはもちろん、当社には多才でさまざまなバックグラウンドをもつ社員が在籍していて、たくさんの知識・刺激を受けられる職場です。大学の「今」の現場に飛び込むことで、早稲田の学びの空気を感じながら成長を愉しめる方々と、一緒に働けたら嬉しいです。
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